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2022.12.22
不動産の査定額が会社によって違う理由とは?査定の流れや不動産会社の選び方も解説
不動産売却を考えたら、まずは不動産会社に相談して家の査定をしてもらいましょう。この時、不動産会社から提示された査定額が予想より高額だったとしても安心してはいけません。なぜなら査定額は不動産会社ごとに異なり、必ずしも「金額が高ければいい」というわけではないからです。
そこで今回は「なぜ会社によって家の査定額に差が出るのか」をわかりやすく解説していきます。
まずは、査定の流れを確認しましょう
不動産売却をするなら「少しでも家を高く売りたい」と思うのは当然です。あとで後悔しないためにも、事前に確認しておきたい査定のポイントをご案内します。
家の査定方法の種類と流れ
家を売却すると決めたら、まずは査定を依頼しましょう。
不動産の査定には、机上査定と訪問査定の2種類があります。
机上査定は、築年数や面積といった不動産の情報をもとにした簡易査定。おおよその結果がスピーディーにわかるというメリットがあります。
対する訪問査定は、不動産会社が直接物件をチェックして入念に価格を見定める方法です。訪問査定にかかる時間は30分~1時間程度。査定結果は当日~1週間程度で知らされることが多いです。所要時間は机上査定よりもかかりますが、不動産の価値をより正確に知ることができます。
そのため、まずは複数の不動産会社に無料で査定を依頼できる一括査定サイトなどを活用して無料査定(机上査定)を依頼。その中で気になる不動産会社3社ほどに訪問査定を依頼するのがおすすめです。あまりに多くの不動産会社に依頼すると、連絡がたくさん来てやりとりが煩雑になってしまうことがあるので注意しましょう。
訪問査定は、次のような流れで行われます。
【訪問査定の流れ】
- 不動産会社に家の査定を依頼
- 訪問日時の確定
- 現地調査(30分〜1時間程度)
- 不動産に関する書類の確認
- 査定結果の報告
不動産のプロによる査定で分かるのは価格だけではありません。たとえば、家の売り時やローンの完済が可能かどうか。そして、家の売却にかかる諸費用も合わせて確認することができます。事前に知っておくことで安心にもつながるでしょう。こうした疑問への受け答えも不動産売却のパートナーを選ぶ上では重要です。
査定の際に必要な書類
不動産会社や査定方法によって、査定に必要な書類は変わってきます。用意するのに役所や法務局に問い合わせなければいけない場合もあるため、査定を依頼する不動産会社に査定をするために必要な書類は何か、日程を調整する段階で確認しておけると安心です。
【査定に必要となる書類(一例)】
- 家の間取り図
- 登記済権利証(登記識別情報通知)
- 固定資産税納税通知書
- 建築確認通知書
- 管理規約・長期修繕計画表
不動産の査定額に差が出る理由とは
複数の会社に査定を依頼してみると、不動産会社によって査定額にばらつきがあることに気付くと思います。ここからは、査定額にばらつきが出る理由や注意すべきポイントについて解説します。
理由1:不動産会社によって基準となるマニュアルが異なるから
「査定額」と繰り返し使っていますが、こちらはあくまで不動産会社がいくらで売れるかを想定した数字を表します。不動産に定価は存在しないので、不動産会社によって重視するポイントが異なることで査定額が変わるのです。
基本的に各不動産会社は、不動産流通推進センターが定めた「価格査定マニュアル」から作られた基準をもとに査定額を算出します。査定対象とそれに近い条件を持つ物件の最新売却事例を比較して、大まかな査定額を出すのです。
しかし、大手不動産会社では独自のマニュアルが用いられる場合もあります。この使用するマニュアルの違いが、不動産会社ごとに査定額のばらつきが生じる要因の一つです。査定マニュアルは、家の現況や立地条件、建材のグレードなど物件を点数化する項目が細かく分けられており、相場に沿った適正な査定額が算出される仕組みになっています。その項目に違いがあれば査定額に差が生じるのも当然です。
また、類似した過去の取引が多ければ多いほど適正価格を割り出すことができるので、不動産会社の過去の取引事例や顧客数も査定額には大きく影響してきます。その地域での実績が豊富な不動産会社ほど、より正確な(実際に売れる)査定額を算出することができるのです。
理由2:不動産会社同士の競争が発生するから
不動産会社によっては自社の都合や戦略によって、査定額を変えてくる場合もあります。一部には相場からかけ離れた高額を提示してくる会社もありますが、それは自社と媒介契約を結ばせるため。他社よりも査定額が高いと魅力的に見えるかもしれませんが、金額だけで不動産会社を選ぶのは非常に危険です。実際には不動産は相場でしか売れないので、高すぎる金額で売り出しても売れ残りが続き、結局は値下げを検討しなければいけなくなります。査定額が高額だった場合はその根拠をしっかりと確認し、提示された価格だけで判断しないよう気をつけましょう。
契約前に要チェック!不動産会社を選ぶポイントとは
不動産会社でも、会社ごとに得意な地域や物件が異なります。高額かつ早く売るためには、どの不動産会社に仲介をお願いするか吟味することが重要です。ここからは、不動産会社を選ぶポイントをご案内します。
家のある地域に精通している
不動産の価値には、建物自体の条件だけでなく、立地や周辺環境も大きく関わっています。そのため、家のあるエリアの事情に精通しているかどうかは大切なチェックポイントです。地域に詳しい不動産会社であれば、購入希望者に対して、家そのもののことだけでなく、家があるエリアの魅力もアピールしてくれるでしょう。
アドバイス力がある
築年数が古い建物や過疎地域にある土地など、売れにくい家の売却はアドバイス力がある不動産会社を選ぶことでスムーズに進められるでしょう。リフォームやハウスクリーニング、売却戦略など、家を売りやすくする提案までできる不動産会社であれば心強い味方になってくれるはずです。
売却実績が豊富
豊富な売却実績は、売却に不安を覚えている人にとって大きな安心材料の1つになります。不動産会社によって、戸建てを得意としていたり、マンションを得意としていたりと得意分野が異なります。そのため、ホームページで売却実績を確認し、売却したい不動産の種類やエリアを得意としているか確認しましょう。
インターネット広告をたくさん出している
不動産の購入を検討している人の多くは、はじめにインターネット検索を利用します。より多くの人へ物件情報を届けるためにも、インターネット広告の活用は欠かせません。
査定額の根拠を誠実に説明してくれる
何よりも大切なのは、不動産売却のパートナーとして信頼できるかどうかです。どの会社と契約するべきか悩んだら、査定額の根拠を聞いてみてください。「どんな要素や条件から、この査定額を算出したのか」「どんな点が評価(減点)されたのか」など、疑問に思ったところはどんどん質問してみましょう。信頼できる会社選びが不動産売却を成功へと導く近道です。
売却時に知っておくべき不動産査定の心得
人生の一大イベントとも言える不動産売却は慎重に行わなければいけません。そこで、事前にチェックするべき「不動産査定の心得」をまとめました。
査定依頼は複数社に申し込む
売却相場を正確に知るためには、複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。手間や時間はかかりますが、売却したい不動産の価値を正確に把握することで、高額売却の実現に近づきます。
売却価格の相場を把握しておく
不動産会社から査定額が提示されますが、売却価格の最終決定権は売り手自身にあります。不動産会社から提示される査定額が妥当か判断し、売却の主導権を握るためにも、対象エリアで売り出されている不動産の価格相場を調査して基準点を把握しておきましょう。相場が分かれば、不動産会社による査定額が相場と比較して適切かどうかを判断できます。
売り出し価格の決め方は「不動産の売却価格を決める方法とは?失敗しないためのポイントを解説」で詳しくご紹介しています。こちらも合わせてご確認ください。
信頼できる不動産会社に依頼する
大切な不動産を任せるのですから、誰もが信頼できるパートナーを選びたいと考えるはずです。不動産会社選びの際には、営業実績や営業団体への加入、どんなふうに売却活動を進めてくれるかなど、さまざまなポイントから検討しましょう。また、コミュニケーションの円滑さや不動産査定の根拠を分かりやすく説明してくれるかどうかも重要なポイントです。
新潟県の不動産売却・買取のご相談は協和住建へ
今回は、不動産売却における査定額に差が出る理由と、不動産会社を選ぶポイントについてご紹介しました。不動産売却を検討されている場合は、上記のポイントを参考にしながら信頼のおける不動産会社を探しましょう。
私たち協和住建は、創業から20年以上にわたって新潟県の不動産を取り扱っている不動産売買の専門家です。お客様との距離が近い地域密着型の会社だからこそ、不動産売買に関するきめ細かなサポートを大切にしています。弊社が持つノウハウを生かし、お客様一人ひとりのご要望に合わせた最良の提案をさせていただきます。
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